まちなかアート探索

まちのなかにある美術作品についてあれこれ書きます。主に福岡、ときどき他のまち。

草間彌生《三つの帽子》

この水玉模様を見てピンとくる方も多いかもしれません。 水玉模様の作品をたくさん残し、水玉模様の眩しいくらい派手な服装に身を包んでいるその姿が印象的な、草間彌生の作品です。 ここは福岡市中央区舞鶴。 福岡いちばんの中心部である天神から少し歩いた…

バリー・フラナガン 《ミラー・ニジンスキー》

踊る野うさぎ 福岡の百道浜の川にかかる橋の両端に一体ずつ今回の彫刻は設置されています。 今回掲載している写真の上2枚と下2枚は別の彫刻です。とはいってもほぼ左右対象の同じ形をしています。 片足でいまにも飛び立ちそうな、人間のようにも見えますが、…

中村晋也 《春を奏でる》

春の妖精 福岡の西鉄天神駅のそばに、福岡に住む人ならおそらく誰でも知っている警固公園という公園があります。 天神の中心部の公園で、クリスマスシーズンのイルミネーションは有名です。 そんな公園に佇むのが、中村晋也作《春を奏でる》です。 裸体の羽…

オシップ・ザッキン 《恋人たち》

黄金の恋人 背の高い方が男性で低い方が女性でしょうか。 全身が金色で輝いた二人の人物が手を取り合って肩を寄せています。 しかし、身体はカクカクと無機質に表現されています。しかし、お尻や太ももよあたりは腕や胸のあたりに比べるとふっくらと表現され…

柳原義達 《道標・鳩》

風景に溶け込む鳩の彫刻 福岡銀行本店広場、というよりは広場の脇のほうにひっそりとこの彫刻は潜んでいます。 小さな彫刻で、実際の鳩よりひとまわり大きいぐらいです。茂みに紛れてよほど意識していないと気がつかないかもしれません。 石の上なのか木の上…

ナム・ジュン・パイク 《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》

整然と並ぶテレビ画面 キャナルシティ博多の正面玄関から中に入ると一番最初に飛び込んでくるのが今回の作品です。 縦10台、横18台のTVモニターがずらりと並んでいます。デジタルではなくブラウン管です。 著者がキャナルシティがオープンして初めてこれを見…

松永真 《おかえり》《大きな一歩》《顔が西向きゃ尾は東》《見晴し台》《平和の門》

天神西交差点広場にあるシリーズ作品をご紹介します。 全部で5点あります。 まずはひとつめは《おかえり》。 『帰る』と『カエル』をかけているんでしょうね。 笑顔のカエルがお出迎えしてくれています。 《大きな一歩》 大きな一足の赤い靴。ギザギザ模様が…

ヴィム・デルボア 《低床トレーラー》

いつもは福岡のまちにあるパブリック・アートを紹介していますが、先日横浜トリエンナーレに行ってきましたので、そのなかのひとつの作品を取り上げたいと思います。 正式には「ヨコハマトリエンナーレ2014」は今年は横浜美術館と新港ぴあを主な会場として11…

ドルヴァ・ミストリー 《木の精》

体と木のライン 百道浜の地行中央公園です。 写真が下手でピンぼけしていて申し訳ないです。 裸体の女性が右斜上を向き、足をクロスさせて立っています。 左右の手の長さと足の長さが違うのにバランスがとれて見えます。 左の木と融合しているようです。 髪…

ヘンリー・ムーア 《着衣の横たわる母と子》

やわらかな曲線 2011年に新しくリニューアルされた博多駅の博多口広場にはいろんな彫刻がありますが、今回はそのなかから一つをご紹介します。 やわらかな線が美しいです。 波を打ったような母親の大きな体とそこにすっぽりと収まる子ども。 はっきり人間と…

吉水 浩 《瑞雲》

大きなうずまき 博多リバレインの建物のちょうど角っこに現れた大きな渦巻きです。 この写真では少しわかりにくいかもしれませんが、渦巻き模様の面が青色で、外側と内部の面が黄色になっています。青色というよりは紫色、黄色というより黄緑色っぽくなって…

ニキ・ド・サンファル 《大きな愛の鳥》

ぎょっとさせられる色彩 福岡の百道浜、ヤフオクドームの近くに立ちすくむ作品です。 大きな岩の上に立ちはだかっているので、こんな角度からしか写真が撮れませんでした。 大きな翼に大きなくちばし、胸もふっくらしている凛々しい鳥です。 この時間は正面…

洪易(ホンイ) 《福蛙(Lucky Frog)》

キャナルシティ博多、イーストビルにカエルがいました。 黒の体に水玉模様。水玉の中にさらに丸が描かれていて、四色になっています。 全部同じ水玉ではなくて色んな色!カラフル。 目玉は体の模様と似た丸で描かれていて、右目の周囲は放射状になってます。…

崔正化(チェ・ジョンホァ) 《柱は柱》

博多リバレインに突如現れたカラフルな柱! まわりがシンプルなだけに目立ちます。 緑と黄色と赤と青。 よく見ると、色によって柱の種類を分けているようです。 青がドーリア式、緑がイオニア式、黄色がコリント式、赤が和式…と思ったんですがどうなんでしょ…

鄭廣鎬(チョン・カンホー) 《千字橋》

博多リバレインを探索してみましたら、素敵な橋がありました! リバレインのイニミニマニモとホテルオークラをつなぐ渡り廊下っぽい感じで。 漢字がびっしりくり抜かれていて、漢字というより模様みたいで綺麗です。 「四文字熟語が並べてあるのかな?」とい…

ジョエル・シャピロ 《WALK》

博多駅前の西日本シティ銀行前にいるこの子。 大きいけど風景に溶け込みすぎて誰も関心を持っていません(涙) これがパブリック・アートの宿命と言えば宿命かもしれませんが……。 人の形をした何の変哲もない彫刻に見えますが、 人によって見方が変わってく…

申明銀(シン・ミョンウン) 《Poodle》

福岡の百道浜にはおもしろい現代アートがたくさん! その中のひとつでかわいくてインパクトのあるものを見つけました。 大きなピンク色のプードル! 風船のようですが風船ではありません。 でもこの風船のような見た目がプードルのふわふわした毛並みを感じ…

ブログについて

ブログタイトルの通り、まちのなかに見られる何気ないアートを少しずつこのブログにまとめていこうと思っています。 ブログを始めようと思ったのにはいくつか理由があります。 まず、例えばオブジェは公園にあったりまちの真ん中にあったりと、その場所のシ…